タイトル:タンデム TYM型  
(温水管理機器
  シリーズ)
★元止メ式★
TYM1-P(OP・ストレーナーメッキ付)
TYM1-P(OP・ストレーナーメッキ付)
  スチーミックスは、蒸気と水を直接混合して瞬間的に温水を供給するミキシングバルブです。
サーモスタットを内蔵していますので、絶えず蒸気と水の混合割合をコントロールし、給湯温度を一定に保ちます。温水を必要な時に必要な量だけ、簡単に製造できます。
TYM型とは、このスチーミックスの蒸気および水入口側に専用のボールバルブを取付け、1本のレバーで結び、蒸気と水を同時に開閉できるようにした止水バルブ付ミキシングパルフセットのことです。ワンタッチで温水を開閉できるので、操作が非常に容易で誤動作もなく、安心してご使用できます。用途に応じて、いろいろのオプション部品を用意しております。
  ●温水タンク、熱交換器等をご使用の場合と比較して
  温水の必要な時、必要な温度で必要な量だけインスタントに供給します。蒸気はそのまま温水に変わりますから熱効率は100%、貯湯しませんから放熱はゼロです。一番小さいTYM1型でも36,000Kcal/Hrの給湯能力があり(蒸気圧、水圧共0.2MPaの場合)、この能力は24号のガス湯沸器に匹敵します。
  ●サイレンサー等の汽水混合器をご使用の場合と比較して
  開閉も温度調節もワンタッチ、蒸気、水だけでなく時間のムダもなくします。極めて敏感なサーモスタットが絶えずシビアに温度をコントロールしますので、安心して温水をお使い頂けます。混合室内で温水を高速旋回させることにより、最少限まで消音します。湯槽には温水として供給されますから問題ありません。
  ●汽水混合弁をご使用の場合と比較して
  開閉部と温度調節部が独立しており、蒸気の開閉部には自社開発の耐久性の永いボール弁を使用しております。そのためミキサーの温度調節部は完全に保護され、長期の使用にもその性能を失うことはありません。



タンデム(各サイズ、型式)元止メ式
M M-P M-N
温度計付 温度計付 温度計付
── 吐水口付 ホースニップル付
M型 M-P型 M-N型
TYM1 TYM1-P TYM1-N
TYM2 TYM2-P TYM2-N
TYM3S ── TYM3S-N
TYMK3 ── TYMK3-N
TYM4 ── ──
TYM5 ── ──
  TYM3
  TYM2-N

◆型式および寸法
説明図  
一次側には各々ストップ弁およびユニオンをお取り付けください。
 
●寸法表
  寸法 口径
  A(mm) B(mm) 蒸気 冷水 温水
TYM1 155 380 15 15 20
TYM2 160 415 20 20 25
TYM3S 165 420 20 20 32
TYMK3 165 510 25 25 32
TYM4 270 600 40 40 40
TYM5 335 760 50 50 50
使用条件によっては手洗い程度に適合するTYM1S-P(3/8インチ相当)を用意してあります。ご相談下さい。
 
注) 標準、蒸気(左)、冷水(右)ですが、ご指示により左右逆にすることもできます。
注) ミキサーの出口側には、絶対に閉止弁を取り付けないで下さい。
 

◆使用条件
最高使用圧力 蒸気0.4MPa 水0.4MPa
最低使用圧力 蒸気0.05MPa 水0.015MPa
最大差圧比(注) 3:1(蒸気:水いずれが3でも可)   
温調範囲 水温から90℃  
過熱蒸気はご使用にならないで下さい。
差圧比とは、蒸気並びに水のミキシングバルブ入口作動時圧力からミキシングパルブ二次側の継手や器具等の圧力損失(背圧)を差し引いた蒸気並びに水の各圧力の比を云います。

◆流  量
ミキシングバルブにとって重要な圧力は、閉止時の圧力ではなく、使用中実際に得られる作動時圧力(ランニングプレッシャー)です。右の流量表は作動時圧力と温水流量の関係を示しており、蒸気圧、水圧が等圧で給水温度から30℃上昇させた場合の出口開放状態(背圧ゼロ)における出湯量です。   ■流量表■
(給水温度→30℃昇温)
流量表
閉止時圧力による推定流量
TYM1の場合……右表の通り
TYM2、TYM3S、TYMK3の場合……右表流量の80%
TYM4の場合……右表流量の70%
 
■作動時圧力の場合■
型式 TYM1 TYM2
0.1MPa 13
(/m)
21
(/m)
0.2MPa 21 36
0.3MPa 28 49
0.4MPa 35 60
(水温15℃の時)
蒸気圧力および水圧が等圧の時の標準吐出量
 
蒸気圧、水圧が不等圧の場合はその平均値で表を読みます。
(例)蒸気圧0.4MPa、水圧0.2MPaの場合は平均値の0.3MPa
   
温度上昇巾30℃を越える場合は、蒸気圧の方で表を読み、その流量を30倍して上昇温度で割ります。
(例)上の例でTYMK3を使用して45℃上昇させたい場合、蒸気圧の0.4MPaで表を読むと流量は87/minです。
そこで87×  30(定数)  =58/min
45(昇温巾)
作動時における圧力低下を考慮して0.8を掛けると、約46/minになり、これが予想される流量です。
   

    (2007.6.15)